2010年4月12日

喜多川正臣の個人的な日記

本ブログ、名称変更致します。僕の燃えたぎるインターネットへの情熱は完全に潰えました。もう全くありません。本格的なブログ更新作業はGW明け以降として、本日より「喜多川正臣の個人的な日記」として再開致します。まずは自己紹介を行うところから始めようと思っております。皆様、宜しくお願い申し上げます。

2009年8月6日

自民、民主の農政マニフェスト検証

前回のエントリで「近々、更新再開します」とお伝えしましたが、ブロガーとして更新している「農業2.0」という農政ブログが衆院選の関係から忙しくなってきまして、「ジェット・ラグ」の更新は9月に入ってからとさせて下さいませ。


「自民、民主の農政マニフェスト検証、衆院選2009」

ご興味ある方はぜひご一読頂ければと思います。

2009年7月24日

近々、更新再開します

もうかれこれ、一年近くエントリーをしていなく、本当に申し訳ございませんでした。特にHi5に関するエントリーは本来であればもっと深く調査をしたうえで書くべき内容でした。近々、更新を再開しようと思うのですが、もう自分が「インターネットの畑」にいないこと、また、人々の生活に多大な影響をイノベーションはもうこれ以上インターネットからは生まれないのでは?という思いから、内容を変えようと思います。


引き続き宜しくお願い申し上げます。

2008年7月13日

MicrosoftによるPowersetの買収

こういうニュースを見ると、正直、虚しくなります。Powersetという自然言語検索会社、つまりは、単語検索ではなく、文章や言葉の繋がりから検索するサービスを提供していた企業が、あっさりMicrosoftに買収されてしまいました。推定買収額は1億ドル。ただ、このPowersetという会社は少なくとも一年半前までは「次のGoogle」の一候補に挙げられていましたから、やはりシリコンバレー発の企業に元気がないのかもしれません。つい先日、どこの証券取引所が忘れてしまいましたが、米国の新興市場で先の四半期ベースでIPO企業が一切なかったとか。日本でも公募価格割れが続出していますし、キャッシュ化をする際の苦し紛れのバイアウトが今後も進むかもしれません。その中心に存在するのは、やはり、Google、Microsoft、Yahooの三社でしょう。M&A案件や買収金額を追うのは寂しいので、本ブログでは重要なもの以外は全て無視でいこうと思います。

さて、僕のほうで最近、ちょっとした「勢い」に乗っています。まずは今週月曜の日本経済新聞1面に写真が掲載されてしまったのと、本業の「農業」のほうで、今週水曜には農林水産省で講義をしてきました。省での講義はまた依頼されてしまったので、来週もサクっとやってきます。29歳なのにそんな名誉職をやっていいのか疑問ですが、そこは遠慮せずに、僕でできるものは全てやっていこうと思います。

次回はIPTVサービス"Hulu"の事業レビューか、「大統領選とインターネット」の21回目を書こうと思います。更新期間が開きつつありますが、引き続き、宜しくご愛読頂ければ幸いです。


関連記事
インターネット市場の地殻変動」(2007年1月9日)

Source
"Confirmed: Microsoft Acquires Powerset" July 1, 2008, ReadWriteWeb

"Microsoft buys linguistic Web search firm Powerset" July 1, 2008, Reuters

"Microsoft buying Powerset, a start-up for Web search" July 2, 2008, International Herald Tribune

2008年6月21日

大統領選2.0

大統領選とインターネット」のシリーズ企画もついに20回目を迎えました。今回のみタイトルを変えて、一連の大統領選の動きをレビューしたいと思います。

1月4日、アイオワ州での予備選で号砲が鳴った2008年大統領選挙。オバマ氏によるこの勝利演説がその後の民主党内での予備選に強く影響を与えるものとなりました。インターネットの台頭と若者による政治参加です。



当初はオバマ氏の苦戦が予想され、2月のスーパーチューズデーでヒラリー・クリントン氏の勝利で決着が付くであろうと思われていたヒラリー陣営はその後、思惑が外れ、参謀の辞任や選挙戦略の練り直し、「インターネット」「小口」という新しい集金システムである「献金のロングテール化」に成功しているオバマ氏とは異なり、思うように選挙資金が集まらない状況に陥り、スーパーチューズデー後についに形勢逆転となります。その差はインターネット・サービスに関する統計でも一目瞭然となります。

以下、YouTubeでのアクセス数です(赤線がオバマ氏)。


以下、Facebookでの各候補者のお友達数です(水色がオバマ氏)。


YouTubeによるPRやFacebook含むSNSによるボランティア組織の組成をより確実にするためにも、オバマ陣営は1-3月の三ヶ月で約3億円以上をインターネット広告に投資することとなりました。




オバマ氏の獲得代議員が過半を超えた辺りで出始めていた「クリントン氏の撤退論」が、更に「ジョン・F・ケネディ氏が暗殺されたのも確か6月だったよね」とのオバマ氏暗殺への期待をほのめかす大失言がインターネットを経由して世界中に配信され、それが決定的となり、ついに、6月7日に、



長い民主党の予備選挙に終止符が打たれることとなります。また、6月17日にはアル・ゴア前大統領が立ち上げた地球温暖化防止に関する広告キャンペーン"We Can Solve the Climate Crisis"、略して、"We"をオバマ氏の環境政策に盛り込むなど、以前からオバマ氏支持濃厚と見られていたゴア氏が正式に自身の立場を表明し、"Yes, We Can"と、党内の動きが本選に向けついに固まります。



"Internet Plays Valuable Role In Increasing Democracy, Freedom"

これはtechPresidentの5月13日付けのエントリ"The Presidential Debates Must Embrace the Internet"の一部なのですが、インターネットの台頭により、大統領選における民主主義の反映が一つ前のステージに進んだんだと思います。それこそまさに、大統領選2.0。インターネットを通じた多くの若者による政治参加がいま苦しむ大国、アメリカを動かそうとしています。

そして、この大統領選2.0が与える影響というのは僕達の憶測を超えるものになるでしょう。以下は、6月13日付けtechPresidentのエントリ"We the Web of the United States"の一部引用となります。

"I prefer to say “changing role” of traditional media, rather than pit the two spheres against each other, because I don’t believe they are two distinct spheres."

実は若者の政治参加やインターネットの台頭のみならず、伝統的なメディアと新メディアの融合が図られたのがこの大統領選だったと書かれています。そして、"changing role"、新旧の対立軸を作るのではなく、メディアにおいても融合するポイントを図ったのが、オバマ氏が牽引した民主党内での大統領選であったと述べ、"We the Web of the United States"、アメリカはウェブによって一つになったと結論付けています。

以下、6月12日付けInternational Herald Tribuneの記事"Globally, Obama is the choice"の一部引用です。

At the time the poll was carried out, from mid-March to mid-April, there was high interest in the U.S. election in several of the 24 survey countries, especially Japan, where 83 percent of respondents said they were following news of the race very or somewhat closely. That is more than in the United States, with 80 percent.
思わず笑っちゃいましたが、大統領選への関心はアメリカ人よりも日本人のほうが高いのですね。オバマ氏の躍進は、日本人にも「いつの日か、自分達の想いを国政に」と映っているのだと思います。僕も一国民として、期待が膨らもうとしています。皆さんはいかがですか?

次回、21回目より、11月の本選に向けてのレビューに取り掛かります。引き続き宜しくご愛読願います。


関連記事
アル・ゴア氏、"We"が地球温暖化を防ぐ」(2008年4月1日)

Source
"Obama defeat shows need for coalition" May 13, 2008, Politico.com

"The Presidential Debates Must Embrace the Internet" May 13, 2008, techPresident

"Back in Iowa, Obama Celebrates the Past And Eyes the Future" May 21, 2008, Washingtonpost.com

"Obama Spent Most of $3 Million This Year on Google" May 30, 2008, techPresident

"Clinton throws 'full support' to Obama" June 7, 2008, Politico.com

"Clinton suspends campaign, endorses Obama" June 8, 2008, Washintonpost.com

"Obama's Organization, and the Future of American Politics" June 8, 2008, techPresident

"Globally, Obama is the choice" June 12, 2008, International Herald Tribune

"The Secret of My.BarackObama.com? eGroups!" June 12, 2008, techPresident

"We the Web of the United States" June 13, 2008, techPresident

"Gore Gives Backing to Obama" June 17, 2008, Washingtonpost.com

"Facebooking at Work" June 19, 2008, The Cancus, The New York Times

"Obama Drops Out of Public Financing; Announces By Email/YouTube" June 19, 2008, techPresident

2008年5月22日

Brightcove、日本進出

動画配信プラットフォームのブライトコーブ、日本進出--電通らが出資」、これは極めてビミョーですよ。1年前とは打って変わり、Brightcove本体は事業縮小を迫られているはずです。立ち上げ当初はYouTubeのようにユーザー生成型コンテンツ市場で抜けるぐらいの勢いがあったのですが、いまは、WSJなどの一部のメディアからのコンテンツ提供よる動画配信がメインだったような気が。



ただ、相変わらず、動画の解像度が非常なまでに高いんですよね。もっとコンテンツが増えれば楽しめるんですけど・・。


関連記事
Brightcoveの勢いは本物か!?」(2007年5月31日)

オバマ氏の支持率とBrightcoveの台頭」(2007年6月20日)

2008年5月20日

ギークだけで盛り上がるFacebookではツマらない

Facebook創業者来日、日本語版は成功するか?」、MySpaceに次ぐ人気SNSで且つ、いま、アメリカで最もノリに乗ってる企業、Facebookの日本市場進出が随分、メディアを騒がしているようです。僕においてはもともとFacebookユーザーだったのと、GQ Japan社の依頼により、Facebookに関する特集記事7ページの執筆と、おまけにmixi社長の笠原さんへのインタビューを3月にやりましたから、比較的明るい問題ではあります。そして、一部で盛り上がってる「Facebook日本語版はmixiに勝てるか」にちょっと言及してみようかと思います。


米国のSNS「Facebook」が日本語化されました。5月19日にはCEOであるMark Zuckerberg氏が都内で会見を開き、翻訳に関わったユーザーに感謝の言葉を述べました。同日夜には開発者向けイベント「Facebook Developer Garage Tokyo」も開催されるなど、Facebookが日本でも存在感を示し始めています。いち早く開発者向けプラットフォームを公開し、米国では非常に勢い があるFacebookですが、日本市場でも同様の結果を残せるでしょうか。パネリストの皆さんの意見を聞かせてください。

どうなんでしょ?日本のSNS市場は特別だと言われており、mixiの牙城を崩せないというのが一般説のようです。そこで、Facebookが流行った理由をちょこっと述べてみたいと思います。まず、皆さんご存知のようにサード・パーティー用のAPIの公開による革新性と、買収提案をことごとく拒んだという独立性により、「クールなサービスだ」というイメージは比較的若者の間ではあるようです。ただ、それだけなのか?と言われるとそうではありません。Facebookはギークを超えて利用者が増えたところにそのブレイクスルーがあったんです。それは恐らく、米国大統領選。

Facebook supporters

All candidates









Democrats



MySpace friends

All candidates









Democrats





これを見ただけでも一目瞭然、大統領選挙に参加するためには、まず、SNSを利用し、オバマ氏のFacebook内でのお友達数はMySpace比較では、倍以上。また、MySpaceのお友達にはオマバ氏とヒラリー・クリントン氏ではFacebookほどの差はないので、Facebook内にオバマ支持者が多くおり、これがギークを超えたFacebookの普及の導火線となっています。インターネットをネットを巧みに使うオバマ氏の躍進は、Facebookをより「クールなサービス」にさせました。これが一般ユーザーを巻き込んだ「勢い」です。

こと、日本国内に視点を移しましょう。「なぜ、mixiが流行り、はてながダメだったのか?」というと、それは一言、ギークを超えたかどうかでしょう。ギーク止まりのはてなには事業戦略上の上限値が設定され、生活の一部としてサービスが機能しているmixiとは比較にならないんです。

今後の日本国内市場の予測ですが、「Facebookじゃなきゃいけない理由」がギーク以外に発生すれば、どこまで競合になれるのかは分からないですが、ある程度の普及はされるはずです。下記の図はアジア市場に絞ったときの、「Facebook vs. アジアのSNS」です。これだけを見ると、mixiがいかにローカルなSNSであるかが分かります。


ギークだけで盛り上がるFacebookではツマらないし、国内市場に食い込める余地は少ないと思います。でも、もし仮に、一般ユーザーを巻き込んで、「Facebookじゃないといけない理由」がどこかしらで発生したときには、それは大いにmixiの競合になり得るのではないでしょうか?これが僕の意見です。


Source
"Facebook vs Asia's Top Social Networks" December 18, 2007, ReadWriteWeb

"The future of social networks: Social networks will be like air" March 6, 2008, Forrester Research

2008年5月15日

Microsoft、TouchWallを開発

マルチタッチ・コンピューター"Surface"の壁にかけるバージョンのようです。



Yahoo買収は失敗に終わりましたが、Microsoftの研究開発はドンドン進んでいるようです。一度でいいから"Surface"なり"TouchWall"なりを触ってみたいなーと思っている今日この頃です。

関連記事
Surfaceが消費者に」(2008年3月31日)


Source
"Touchwall: Microsoft’s Inexpensive Wall-Based Multi-Touch Interface" May 14, 2008, TechCrunch

2008年5月12日

大統領選とインターネット(19)

大統領選とインターネット」のシリーズ企画、19回目です。民主党オバマ候補においては、ライト牧師問題が出ていますが、これはアメリカ人しか分からない問題ですので、本企画ではスルーさせて頂ければと思います。

さて、ちょうど一年数ヶ月前に特集をしたPolitical News Ventureの代表格"Politico"がトップページで面白いキャンペーンをしています。


Primary aftermath
Do you think Clinton can still win the nomination?


Yes

No



皆さんはどちらでしょうか?


Primary aftermath
Do you think Clinton can still win the nomination?

Yes
20 %
No
80 %
Results are based off 10669 votes

どうやら僕の感覚はインターネット上の民意とズレていないようです。

そして、正確な人数やソースは各種入れ乱れていますが、そのPoliticoがABC Newsの独自調査を引用し、

Obama once was behind by more than 100 superdelegates. But according to at least two counts, more superdelegates are now in his camp. Politico’s tally now shows him ahead of her by 270 superdelegates to 268.5, with 208.5 uncommitted. (Superdelegates from U.S. territories count as one-half.) ABC News shows him ahead by two.

一時は100人以上引き離されていた「特別代議員」、こちらでもついにオバマ候補がヒラリー・クリントン候補をリードしたという情報が入っています。ヒラリー候補、ついに「撤退論」が出てきました。NYTの政治系ブログ"The Cancus"の5月9日付けエントリ"Clinton’s Endgame Strategy?"には、「もう民意が劇的に変わることはないから、借金問題を片付け、大人しく副大統領になる方法を考えなさい」と撤退論を主張されています。Politicoの5月12日付け記事"How to end a presidential campaign"にも、NYT同様、「大統領選を終わらせる方法」として、六つの提言が書かれています。



状況が状況だけに、娘「チェルシー」による母の日のメッセージも真剣です。



しかし、チェルシーのメッセージよりも、"The Michelle Obama Song"のほうがインターネット上では遙かに面白いのが不思議なところです。

次回、「大統領選とインターネット」はついに20回目を迎えます!


関連記事
The Politicoの事業戦略」(2007年1月13日)

Politico、いざ出陣」(2007年1月23日)


Source
"She's Still In, And She's Still In To Win" May 7, 2008, techPresident

"What is Obama's Movement?" May 8, 2008, techPresident

"Clinton’s Endgame Strategy?" May 9, 2008, The Cancus, New York Times

"Obama grabs superdelegate lead" May 9, 2008, Politico.com

"How to end a presidential campaign" May 12, 2008, Politico.com

2008年5月6日

Joost以外のIPTVサービスは順調のようです

BBCのiPlayerはサービス立ち上げより毎月25%のDL回数増加、そして、いま現在は、4200万回のアクセス数を記録しているとのことです。見逃した番組を過去1週間に遡って視聴ができるというサービスに多くのユーザーが惹かれているのでしょう。1年後には獲得ユーザー数を100万人にするという大プロジェクトです。肝心のサービスは非英国居住者は視聴できない状態なのですが、各種レビューサイトによると、専用アプリケーションを立ち上げる必要性があるものの、デザイン性や番組の充実度などから高評価を受けています。

一方、NBC UniversalとNews Corpも合弁サービス、Huluは、サービス立ち上げ当初の低い評価が一変し、

Now the television industry is moving online and mounting its most ambitious attempt to date to restore the mandatory viewing of commercials. Their instrument is Hulu, a company founded jointly in March 2007 by NBC Universal and News Corp. that provides free, advertising-supported television shows for viewing on the Web. It ended its test period last month and declared that Hulu.com was officially open for business - though the Web site's videos are only available to users in the United States.

米国のTV産業の改革はこのHuluによってもたらされるだろうと、やはり、Joostとは違い、ウェブ組み込み型のサービスですので、新規ユーザーを獲得しやすいよう環境は既に整っています。YouTubeの競合サービスとしても認識され始めています。

鳴り物入りでスタートしたJoostからコンテンツがHuluに逃げていくようなことも大いに考えられるのではないでしょうか・・。


関連記事
BBC、iPlayerを立ち上げる」(2007年8月27日)

Joostに良からぬ噂」(2007年4月7日)


Source
"Hulu.com pushes to revive TV advertising on the Web" April 6, 2008, International Herald Tribune

"UK online ad spend to overtake TV: report" April 7, 2008, Reuters

"BBC's iPlayer a hit, with 42 million views" April 10, 2008, The Editors Weblog

"MySpaceTV lands global TV distribution deal" April 10, 2008, Reuters